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vent  風 は数えられるのか? 風に関するフランス語 [フランス語に関するメモ]

le vent  「風」 普通、単数で不定冠詞を使う。

でも、でも、
un vent froid    冷たい風
des vents forts  強い風

なんて、数えられる時もあるみたいで…。

それで、「風がある」って時は、不定冠詞ですよね…。

Il fait du vent.
Il y a du vent.

風の一部を捉えているからか?
もはや、あまり理由を考えずにまるっと覚える。

「風が吹く」という表現に、venter、soufflerも使える。

Il vente.
Il souffle du vent.
Le vent souffle.

siffler  ぴゅーぴゅー吹く(口笛を吹く)なんてのもあるな。
クリスマスの歌を調べると、出てくる。

風の単語としては、

la brise    そよ風
la rafale    突風
le tourbillon  旋風・つむじ風
la trombe   竜巻

brises de terre 陸風
brises de mer  海風

また、地中海に吹く風には方位で別の名前がついているようだ。

北風   la tramontane  アルプス・ピレネーを越えて吹く山風も指す。山向こうの人の意。
北東風 le grec
東風   le levant   
南東風 le sirocco le scirocco
南風   le marin
南西風 le libeccio
西風   le ponant
北西風 le mistral

ミストラル、シロッコくらいしか知らなかった。

このほかにも、調べると、山のように地域での特有の風の名前が挙がってくる。
日本で、からっ風、山背(やませ)、おろし(六甲おろしとか)なんてあるからね。
生活に結び付くと名前がつくわけやね。
こういう風を区別しながら話さないといけないときは、数えられるみたいだ。

Rose des vents  羅針盤 la boussole の方位・風向を示す部分。
風を方位で区別しているからか、ventsは複数形。

他、日本語で思いつく風単語のフランス語を調べてみる。

le foehn  フェーン  L'effet de foehn フェーン現象
le blizzard  ブリザード
la mousson 季節風・モンスーン
le vent alizé l'alizé 貿易風
le vent d'ouest   偏西風

次は、風雨入り乱れた激しい天候現象…

le tempête  嵐
le tempête de niege 吹雪
le cyclone   熱帯低気圧・サイクロン(インド洋と太平洋南部に発生)
le typhon  台風(太平洋北西部と南シナ海に発生)
l'ouragan  ハリケーン(大西洋北部・太平洋北東部と北中部に発生)

l'ouragan は、暴風雨という意味も持つ。l'orage 雷雨から来ているようだ。

気象現象ではないけど、

太陽風  le vent solaire

風でフランス語になっている単語…。語源は日本人なら言わずもがな。

le kamikaze 日本の特攻隊(員)、無鉄砲な人・命知らず (形)特攻隊的な


日本語自体の風ボキャブラリーが切れたので、風の話はおしまい。
でも、ちょいおまけ。

極   pôle  極地の polaire
北極 pôle arctique [boréal, Nord]  
南極 pôle antanrctique [austral, Sud]
半球 l'hémisphère

風や方位にまつわる語源を探っていくと、
神話 la mythologie とラテン語とか絡んでいて、この辺も調べていると楽しい。
boréal の語源の Borée はギリシャ神話の風の四神のひとり。北風担当。

こういう語源が共有されていないから、覚えること増えて面倒なんだな。

では、この辺で。

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