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フランス語をやめずにすんだわけ [雑記]

私は旅行中に最低限のあいさつができれば十分と考えて、フランス語を学び始めた。
きっかけはここ

2010年10月から2011年3月までの半年は旅行目的。
2011年4月以降はコミュニケーション目的。

フランス旅行の前後でをそれぞれ振り返って、記録しておく。

旅行前の分はここ

今回は旅行後から現在に至るまでのいきさつ。

周囲から順調に見えるらしいが、私にも私なりの挫折と悩みがあるわけで、
じゃなければ、「虎と小鳥」にも出会わなかっただろう。

初級から中級に差し掛かったときのスランプの記録として、
次のスランプの壁に負けないように読み返せるように記録しておく。

旅行から帰ってきてからも、フランス語を続けることにした。
よりいろいろなことを話せるようになりたいと思ったからだ。

始めのうちは、覚えることが明確なので、どんどん覚えていけばよかった。
基本的により良いトラベル会話を目指すという感じで続けていた。

実は、最初の半年には文法書を一冊買ったのみで、
参考書や単語集・会話集は図書館で借りていた。
半年だけのつもりだったので、本を買う必要はないと考えていたから。
嬉しいことに(フランス語業界としては悲しいことに…)
フランス語関連の本はほとんど借りる人がいないらしく、大抵は借り放題で延長し放題であった。
いろいろ借りた中から、使い勝手が良かったものを購入した。

文法書は詳しさより解説のわかり易さ優先で「基本をおさえる魔法の文法」を購入。
単語集は文例から暗記する「今すぐ話せるフランス語単語集」。
辞書は、最新のプチ・ロワイヤルを、仏和・和仏とも購入。
フランスでは数字で苦労したので、「フランス語のシッフルなんて怖くない」も買った。

フランス語教室はクラスのレベルを上げた。←初級の上といった感じか?
授業の他に、ディクテをしたり、自由作文や日記を書いては添削してもらう。
簡単な絵本や料理のレシピなどを読み始めた。
NHKのラジオとテレビの講座もちゃんと続ける。
どれでも1つでもいいから、毎日フランス語に触れ続けることを課題にする。
なにか触れれば疑問にあたるので、そこから少しでも進めると思ったからだ。

始めの3か月はうまくいっていたのだが、だんだんうまくいかなくなる。
文法を一通り表面的には理解して、ゼロから暗記で覚えなくてはならないものがなくなり、
応用と会話することが最優先になったあたりからだ…。

覚えたことを会話でも使いたいのだが、わかるだけではしゃべれない。
返答に代名詞を使うあたりから、この傾向が著しくなった。
口に定着させるまでの地道な練習をどうにもやる気になれなくなった。

聴き取りの練習に、映画や動画を見るようにし始めたのもこのころからだ。
初級用のCD音源と違って、ナチュラルスピードの会話はほとんど聞き取れなかった
相手が言うことを聴かないと、会話は成り立たないのに、それが全然できない。ショックであった。

さらに、対等な関係で話をするには、相手の興味を引くような会話が出来なくてはいけない。
語学力ではある程度は相手に譲歩してもらうにしても、
こちらも何か興味を引くだけのことを話せないと相手にされない。
かなり自由にフランス語を使う必要がある。
そのために必要な語学力は段違いだし、話題も自由だ。
夏休みの集中講座で、DELF B1を取得した人のフランス語を聴いて、
あそこまでしゃべれるようになれるのか?そして、その必要があるのか?
そもそも学習の根本に疑問に感じはじめた。

結局、いままでの甘い考えではこの先は進めないと、半年で思い知ったわけだ。

旅行会話を学ぶ気持ちのレベルでは、コミュニケーション会話は習得できない。
文法はあくまで知識で、この先はひたすら実践になる。
勉強以上に根気が必要で結果は出にくい。先に進むには、続ける覚悟が必要。

そして、私はそのための覚悟がなかった。

旅行会話のレベルであきらめるか、この先に苦労しても進むかの選択を
先延ばしにして、勉強しても楽しさはなく悶々とするだけだ。
2011年9月頃からギリギリの状況になっていたと思う。

覚悟がないと、やり続ければ絶対に話せるようになるとはわかっていても、
だいたいこの伸び悩みの時期に学習をやめてしまうものだ。

全く楽しくなくなってくるが、ここでやめたらすべてがダメになってしまうと思いだけで、
作文練習とフランス語教室だけ、ほそぼそかろうじて続けていた。
何をしても、自分では上達が全く感じられず、やる気も落ちる一方で、2か月…。

その終りは突然やってきた。
11月のある日、フランス映画を見ていたら、字幕に書いてないセリフの内容が分かった。
「あっ、こんなこと言ってたんだ! 分かるってやはり良いな!」と感じた。
それだけなのだ。でも、何かが吹っ切れた。
自分なりにやれるところまで続けようという気持ちになった。
2か月も悶々としていた悩みがあまりにあっけなく幕引きされ、自分でも驚いた。
覚悟というものは悲壮なものばかりではないんだねぇ。

どうやら、私のフランス語学習はファーストシーズンで打ち切りになることなく、
なんとなくセカンドシーズンに突入したらしい。

ファーストシーズンはわかることだけが楽しかった。
セカンドシーズンはわからないことも楽しめる余裕ができたといえば良いだろうか?
今は、目先の効果にとらわれずに、勉強できるようになった。

その後は、何するのが効率的なのかが自分では分かってないけど、
試行錯誤で興味を持てることをなんでも試している状態。
本や詩を読んだり、インターネットの利用もいろいろ試している。
「虎と小鳥」を始めたのも、その一つだ。
ちゃんと、地道なレペテーションもやっている。←多分、ここが私には一番必要。

もっともやっていても、あいかわらず実力が上がっている気は全くしない。
まぁ、好きなことを無計画に取り組んでいるからだと思う。
すこし、「虎と小鳥」で効率は上がるかもしれないけど、自分ではまだ自覚なし。

一般論では、学習をきちんと続けていてれば、大体少しずつ何か変わっていくようだ。
悶々としていた2か月にもできることは増えていたと思う。
今は、最低半年スパンくらいで考えていくようにしている。どうせ焦っても続かないからw

時々古いノートを見てみると、いつも同じことで悩んでいるとあきれることもあるけど。
まだまだすぐにフランス語が口からでてこないけど。
中級に入るまで、もうしばらくこのもがきを楽しむつもり。

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