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日本のCMのフランス語 「インテグレート」と「べべヒナ」 [フランス語で聞く・見る]

テレビがついている時、CMからフランス語らしきものが聞こえてくることは結構多い。
分かる人そんなにいないだろうに…。
フランス語の響きが商品に高級感を与えることを期待しているのだろうな。
おフランスの香り恐るべしで、化粧品やシャンプーなどはフランス語を使われているものが多い。
使われていれば何と言っているのか気になるものだが…。

化粧品の中では資生堂のインテグレートのCMの歌が気になる。
    ↓


バージョンはたくさんあるが、上のは一番歌が聞き取りやすい。
この歌はカッコいいと思う。声も良いね。
歌っている歌手はCamille Dalmaisとのこと。CMのためのオリジナルらしい。
ネットで調べた限りで、資生堂サイトでは確認できず、本当かどうかは不明。
(ネットで氾濫しているからといって、その情報が正しいとは限らないしなぁ。)

そんなこんなでも歌詞が見つからなかったので、頑張って聞き取ってみた。
全面的に空耳なので、意味はなんとなく取れているみたいだが、
歌詞と訳ともにあてにしないでほしい。

J'aime bien changer d'image.    イメージチェンジするのが大好き
Bien changer même de genre.   見た目を全部変えるのもいいわね  
J'aime bien tourner la page.     ページをめくるように変わるのが大好き。
Je me reproche. Dans le futur,    私は気が咎めているの。だって、未来では、 
Tout le monde connaît la magie   みんな魔法を知っているのよ。
Pour changer cette misère.      このみじめさを変えてしまう魔法よ。
À l'heure partout en craignant,    いつでもどこでも嘆いているのは
C'est pas nouveau,            珍しいことじゃないけど
Le jour que c'est charmant      素敵な日とは言えないわ

歌はアクセントの取り方、語順、区切りの自由度が高いので、聴き取りも訳も難しいねぇ。
C'est pas nouveau. のところ、最初はC'est pas nos vœux.と書いていたけど、
複数なら、Ce sont pas nos vœux.になるから、書き直した。
この辺は一番空耳度が高い。
また、C'est nouveau. や C'est charmant. って、いい意味でも皮肉でも使われる。

フルバージョン作ってほしいなぁ。資生堂さんお願いします。


今日はもう一つ紹介
    ↓


Youtubeのリンクは切れてしまうかもしれないので、公式動画

こっちは、大体聞き取れたが、最後が単純過去ってことに気が付くのはちょっと苦労した。

Il était une fois, dans le royaume lointain,  昔々、とある王国に
une princesse et ses bébéhinas.    一人のプリンセスとべべヒナたちがいました
Ils prenaient le thé ensemble.     姫とベベヒナたちは一緒にお茶の時間をすごし、
Ils étaient tristes ensemble.      悲しい時もともに過ごし、
Ils allaient au bal emsemble.      舞踏会の時は一緒に行っていました。
Et puis un jour, la princesse eut faim.  しかし、ある日、プリンセスはお腹が空いて、
Elle croqua ses bébéhinas tout crus.  べべヒナをそのまま食べてしまいましたとさ。

eut  avoirの単純過去三人称単数
croqua  croquer(音をたてて噛み砕く)の単純過去三人称単数

動画はかわいいけど、最後が「本当は怖い何とか童話」的な怖さ(苦笑)
直訳すると、「彼女は生のままでベベヒナをバリバリ噛み砕いてしまったとさ。」
まあ実際はアイシングクッキーなんでカリッと噛んで食べるしかないけどさ。

あと、おとぎ話の決まり文句が使われている。
Il était une fois  むかしむかし、(あるところに)~がいました。 ←背景を説明開始
Et puis un jour  ある日、   ←この後に話が展開する

bebehinaでは、ブブイナとなりそうなので、私はbébéhinaと綴っておいた。
bebehinaは外来語なので複数形のSを省くと思うが、
ベベイナスと読まれているので、Sを付けておいた。
Sつけてもスと読まないのが普通だけど、ananas と同じルールを適応したのだろう。


こんな感じでもフランス語を身の回りで聞けるのはうれしいが、
正直なところ、その使われ方にはうんざりしている部分もある。
使われている歌は、Tout, Tout Pour Ma Cherieやクレモンティーヌに偏ってるし、
商標もフランスイメージに乗っかりすぎで、オリジナリティ不足って気もするし。
日本人って、本当にフランスに幻想抱いているんだなって思う次第。

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