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和文仏訳レッスン 添削とメモ 「フランスへの幻想…」 [仏作文力養成]

仏作文の添削レッスン 7回目
添削していただいた分をまとめていなかったので、アップ。
ずいぶんと遅れてしまったが、ノートを見直しているだけで、
先生に言われたことも思い出せるから不思議だ。

問題はこちら。
   ↓
「かつて、フランスといえば「文化の国」で、何もかもがオーラに包まれていた。しかし、東京ーパリ間が飛行機で12時間にまで縮まった今日では、幻影もかなり薄らいでいるように見える。そんななかで唯一健闘しているのが、「美食の国フランス」という神話である。」

このところやっている課題は仏検何級相当なのか聞いたら、仏検1級とのこと。
ちなみに、ワタシ、仏検2級も持ってないんですけど…。先生ご存じなんだろうか?

「作文は合格者でも半分程度点数が取れればいいくらいですから」と
笑って言っておられた。
まあ、家で作文するだけならなんとかなるけど、
試験中にどれだけ正確に表現思い出せるかとなると、困難極めるだろうな。

私の提出作文
Autrefois, on disait que la France était « le pays de la culture », et on sentait tous les choses françaises comme si elles étaient enrobées d’aura. Mais, maintenant, il n’y a que seulement douze heures de vol entre Tokyo et Paris. À cause de ce raccourcissement, on trouve l’illusion sur la France très faible. Dans l’état actuelle, une seule mythe continue encore de combattre pour survivre, c’est-à-dire la France est « le pays de la gastronomie ».

今回の作文は、和仏は使わずに基本覚えている単語だけで書いた。
提出前に文法見直しして、さらにスペルチェックをして、明らかな間違いは直しておいた。
間違うのは、大抵 LRの取り違えか、éのアクソン落ち。

さて、添削メモに入る。

かつて、フランスといえば「文化の国」で、何もかもがオーラに包まれていた。

Autrefois, on disait que la France était « le pays de la culture », et on sentait tous les choses françaises comme si elles étaient enrobées d’aura.

直訳 
かつて、私たちは、フランスは「文化の国」であると言われていて、フランスの物品すべてがまるでオーラにくるまれているように感じていた。

Autrefois, on disait que la France était « le pays de la culture », et on sentait comme si tout ce qui était français était entouré d’une aura.

直訳でも分かるけど、おかしいのは「chose 物品」のところと、「enrober くるむ」。
前半はOKだけど、後半は文法的に破格している。

文化の国 に関しては、cultureの扱いに疑問があったので聞いてみた。
le pays de la culture  文化の国  ほぼ同じ感覚で使えるらしい

漠然とした文化というものを話す感覚は日本もフランスも変わらないようだ。
さらに、cultureを複数にするのはどうですかと聞いた。
文化はそれを構成するカテゴリの集まりであって、漠然としたものなので、不可算。
可算的に扱うと、耕作・農耕的な意味合いになり、
le pays des cultures  耕作の国
先生のコメント
「フランスは農業国ですから、la France était le pays des cultures. も正しいですけど…」
le pays culturel     文化的な国
上記のように形容詞にしてみるのはどうですか?と聞くと、
「ちょっとニュアンス違ってきそうですが、正確にはネイティブに聞かないと分からない」とのこと。

On sentait の後は、目的語、目的語+不定詞、節の三パターンなので、
私の書いた文章は破格しているのであった。
まあ、提出したあとでうすうす気が付いていたけどさ。

tous les chose française  具体的な品のイメージになる。
ここでは、フランスのイメージとか雰囲気とか形のない事象が想定されているので、
tous ce qui était français ← こちらが良い。

「包む」でまっさきに思いついた動詞がなぜかenrober
落ち着いて今考えると、envelopper, enrouler, entourer などもある。
en+で周りを囲んでいる感じを持っているが、もとになっている語感で若干違いがあるようだ。
enrober これは物体で包む感じ 「くるむ」イメージ。キャンディーを紙でくるむとか
entourer 一番一般的に、まわりを取り囲むで使える動詞らしい。

あとは、冠詞の問題。オーラは初出の情報なので、不定冠詞のようです。

しかし、東京ーパリ間が飛行機で12時間にまで縮まった今日では、幻影もかなり薄らいでいるように見える。

Mais, maintenant, il n’y aque seulement douze heures de vol entre Tokyo et Paris. À cause de ce raccourcissement, on trouve l’illusion sur la France très faible.

直訳
でも、今、東京―パリ間は12時間しかかからない。この短縮のために、我々はフランスに関しての幻影を弱いと思っている。
直訳してみると、ちょっと意味が違ってることがわかりやすい。

添削後
Mais, maintenant, cela ne prend que 12 heures de vol entre paris et tokyo. À cause de ce raccourcissement, on trouve l’image de la France affaiblie.

時間がかかる il faut, cela prend が一般的。
il y a だと、時間が置いて在るイメージなるので、やはり変だそうだ。
実は、これはプチロワのvolのところに書いてあるのだけど、
これって正しいのか疑問を感じて使ってみたというのが真相。  
ネイティブが使うものが正しくなるのが、言葉の掟なのだろう。
cela ne prend que 12 heures de vol entre paris et tokyo
また、下のように書いても良いでしょうとのこと。
maintenant que seulels 12 heures d'avion séparent Tokyo et Paris.

ne .... que = seulement は同じ意味。ne ... queの方がより文語的。
作文では、ne ...que、 会話ではseulement の方が多用される傾向らしい。
てなわけで、ne ..... que seulement と一緒に使うのは絶対ないとのこと。

幻影 illusion より image の方がここでは適切。

この辺の単語選びはどういう基準でやっているかというと…。
私の作文は書いた直前にとりあえず読んだり、聞いて覚えたことを
そのままパクって書いていることが多い。
子供が意味がよくわかってないまま、難しい言葉使っているようなもの。
間違っていることを指摘してくれる大人が絶対必要な学習法だよねぇ。
効率も悪いし、物覚えも子供より悪いし…。ああ涙。

私は、薄らいだというところに、faible  弱い という形容詞を使っているが、
これでは薄らいだという変化は表せない。
ここで使えそうなのは、弱まる、衰えるという意味の動詞、s’affaiblir
または、これの形容詞、affaibli, e が使えそうとのこと。
on trouve の他に、il semble も使える。
書き換え
on trouve l’image de la France affaiblie
on trouve que l'image de la France se soit affaibli.
il semble que cette image de la France se soit affaibli.


そんななかで唯一健闘しているのが、「美食の国フランス」という神話である。

Dans l’état actuelle, une seule mythe continue encore de combattre pour survivre, c’est-à-dire la France est « le pays de la gastronomie ».

直訳
現状の中で、ただ一つの神話が生き残るためにまだ戦いを続けている。それは、フランスは「美食の国」という神話だ。

添削後
Actuellement, une seule mythe persiste : c’est-à-dire que la France est « le pays de la gastronomie »

dans l’état actuel この表現は使えないので、actuellementで良い。
dans l'état actuel de ... 後ろに何かが付いて使える表現とのこと

étatを使った表現はいろいろある。
à l"état de 無冠詞名詞 / à l'état 形容詞  ~の状態で (進展中の一段階)
dans un état de 無冠詞名詞 / à l'état 形容詞  ~の状態に
en état de 無冠詞名詞  ~の状態に
en état de inf  ~できる状態で

actuellement   現在、目下、今日  現況を話す
récement, dernièrement  最近、先ごろ、少し前  完了している過去の時点のことを話す

un mythe continuer de combattre pour survivre
日本語は健闘するですから、こう書いてしまう気持ちはわかりますが、
でも、やはりフランス語では神話が闘うのは変とのこと。
こういう場合に使うのは、
persiter 持続する、執拗に続く、長引く がいいでしょうとのこと。

比喩的な表現て文化によってさまざまだから、難しいなぁ。
確実に使えるとしっているもの以外は使わない方が無難だと思った。

c’est-à-dire の前は、,(vergule)ではなく、:(deux-points)が良い。
こういう使い分けの感じはまだつかみにくい。
あと、この後は文章が着ているので、節にするためにque が必要。


DELFの結果もでて、いろいろ区切りがついたので、仏作文のレッスンも再開。
あと、8回目のDELF用作文の分の記事もそのうち書く予定。


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